エジプトの治安~日本とフランスで異なる危機感
1987年に世界遺産に登録された、エジプトの古代文明遺跡「ピラミッド地帯」。
日本でも根強い人気で、とくに中高年層の渡航者が多いそうです。
クフ王のプラミッド、アブ・シンベル神殿、ルクソール、ナイル川クルージング、スエズ運河見学など、エジプト旅行は見どころが多く、一生に一度は訪れたい観光地ですが、やはり今一番気になるのは現地の治安ですよね。
エジプトの今の治安
引用:外務省・海外安全情報
日本の外務省が発表してるエジプトの安全情報を調べてみると、ツアーに必ず含まれるカイロやナイル川周辺の危険レベルは、一番低い「十分注意」となっています。(2019年11月7日現在)
参考までに、フランス政府が発表しているエジプトの治安情報も調べてみました。
引用:フランス政府
カイロは、「警戒強化」、ナイル川周辺は「急を要する場合以外の渡航を勧めない」となっていて、日本よりも危険度を高く設定しています。
今年2019年5月19日に、エジプト観光の人気スポット「3大ピラミット」があるギザ近郊で爆発があり、観光バスが被害を受けて外国人観光客が負傷する事件がありました。
エジプトにとって観光業は大きな国の収入源のため、観光客激減の後、ホテルやクルージング船に観光警察が配置されるなど、治安維持にかなり力を入れていると言われていますが、いまだリスクが伴う渡航先といえます。
我が家でも神秘的な巨大遺跡巡りやナイル川クルージングを子供たちに体験させたいという想いはありますが、いまの現状では残念ながら無理だと考えています。
エジプトの首都カイロ
10年前、はじめてエジプトを訪れたとき、すべての旅程が決められたツアーを利用しました。
現地語・フランス語・イタリア語・英語など多言語を話すことができるガイドが同行するので安心なのと、カイロ観光・ナイル川クルージング周遊・スエズ運河見学など、主な見どころがすべて含まれていたので大変便利でした。
大手旅行会社のツアーでしたら、ある程度安全が確保されていると言われていますので、これからエジプトへ行かれる方のために体験談を紹介したいと思います。
カイロ中心部は、黒い排気ガスを噴き出しながら走っている車が多く、そのせいで空はいつもグレーで悲しい印象でした。
車で20分ほどでピラミッドがあらわれて、バス駐車場前にはハードロックカフェなどレストランが並んでいて、広大な砂漠のなかをイメージしていたので、ちょっと予想外でした・・
見学のためバスを降りると、怖そうな男性がたくさん近寄ってきます。
なにかを売りたい人、特別な場所を案内するよ・・と誘ってきます。
行く先々で同じことが起こりますが、仕方がないですね・・
気温は45度以上ありますが、乾燥しているので日本の蒸し暑さよりも楽に感じました。
エジプト人でも、カイロは危険だというほどなので、はじめての方でしたらツアーを利用して、ホテル→目的地→ホテルとバスでの団体移動が安全です。
車中から観察していると、道路で寝てる人、牛や馬が道路を横切ったり、物を売りに来る幼い子供たち・・などバスから降りられない状況だったりするので、私はツアーにして本当に良かったと思っています。
ナイル川のクルーズ周遊
広大なナイル川のクルージングは、船内なので安全も確保されていますし、景色も良く大変快適でした。
カイロ市内ではドキドキでしたので、船内ではリラックスできました。
エジプトの民族衣装を船内で購入して、ツアー客みんなで仮装パーティも開催されたり楽しい思い出ばかりです。
滞在中は、ミネラルウォーター以外は口にしないように言われていたので、歯磨きのときも水道水はいっさい口にしませんでした。
食事は、毎日似たようなメニューが続きますので、日本の方でしたら簡単なレトルト食品を持参すると、胃がホッと落ち着けるかと思います。
観光は暑さを避けるため、旅程はすべて早朝からスタートして、午後は自由行動が多かったので、部屋で休んでいることが多かったです。
滞在中は、バス・ホテル・船内ともにエアコンがきいていたので快適でした。
当時はありませんでしたが、いまは観光警察がツアーに同行するようですので、ある程度安全は確保されてると思います。
今日はエジプト旅行について紹介しました。
危険が伴う国ですので、そこを十分覚悟して、信頼できる大手旅行会社のツアーを利用しましょう。