フランスの人気都市ナントにあるユニークな遊園地「レ・マシーン・ド・リル」
フランス・ルネサンス期の最高傑作とよばれるシャンボール城などの古城めぐりやワインの産地として知られるロワール地方に、ナントという街があります。
パリ・モンパルナス駅からTGVで2時間ほどのところにある、フランスでは住みたい町ランキングで上位に選ばれている人気の町です。
ナントの人気観光スポット
ナント出身の有名人には、「シェルブールの雨傘」の映画監督ジャック・ドゥミ、冒険小説「15少年漂流記」「80日間世界一周」の作者ジュール・ヴェルヌが知られています。
町の中心部にある人気スポット「パサージュ・ポムレー」は、ジャック・ドゥミの作品「ローラ」や「白い貴婦人」の撮影にも使われた、まるで映画セットのような優美な空間。
エルメスなどの高級ブティック、食器・雑貨店、チョコレート屋さんが並んでいます。
街中には、富の象徴「マスカロン」がついた建物も多く、18世紀に三角貿易で栄えたナントの繁栄ぶりがうかがえます。
遊園地「レ・マシーン・ド・リル」
また、ナントでいま最も有名なのが、ジュール・ヴェルヌの小説や天才レオナルド・ダ・ヴィンチのスチームパンクを思わせる世界を表現した「レ・マシーン・ド・イル」です。
フランソワ・ドゥラロジエール氏とピエール・オレフィーチェ氏が立ち上げたクリエーター集団「ラ・マシン」が手掛けるこの遊園地には、家を背負った機械仕掛けの巨大ゾウ、前長15mの巨大クモ、海洋世界のメリードーランド、イカ、鳥、虫などなど、奇想天外なデザインと迫力のあるアトラクションや展示物に子供も大人も大興奮!
半日あれば十分楽しめる規模の施設ですが、ここでしか観ることができないものばかりなので、見ごたえ十分!
フランス中から観光客も訪れる場所なので、家族連れにもおすすめです。
ナント発祥のお菓子「ベルランゴ・ド・ナント」
ナントは、スーパーのお菓子コーナーに必ず並んでいる大手お菓子メーカー「LU」発祥の地でもありますし、フランスの代表的なお菓子「ベルランゴ・ド・ナント」も有名です。
ベルランゴ・ド・ナントは、簡単にいうと小さなピラミッド型の飴で、イチゴ、オレンジ、レモン、カシス、キャラメル、ミント味などがあって、どこか懐かしい色合いのキャンディ。
私たちが訪れたベルランゴ専門店「Les Rigolettes」のご主人は、日本で開催されたフランス物産展にも参加したことがあって、大盛況だったよ!と嬉しそうに話してくれました。
ひとつ食べてごらんと一粒薦められて、普段キャンディを食べない私は一瞬躊躇したものの、ご主人の笑顔につられて口にいれてみると、素直に美味しい!と思える優しい味わいにびっくり!
素材にもこだわっているんだそうです。
見た目も可愛いのでお土産にも良いですよね。
ナントのお土産
ナントはブルターニュにあるため、タルトタタンやパレサブレなど、バターたっぷりの焼き菓子が有名です。
また、日本でも料理人や食通に人気のあるゲランドの塩も知られていて、粒子の粗いタイプの「gros sel」は魚を焼く前にまぶしたりお料理に、粒子の細かいタイプ「fleur de sel」は、食卓塩としてつかいます。
ゲランドの塩は鉄分とマグネシウムが豊富な天然の塩で、1000年前と変わらない製法で時間と手間をかけてつくられています。
スーパーや高級食材店にいくとお洒落なパッケージに入っているので、これもお土産によく使っています。
ロワール地方ならシャトーホテルがおすすめ
古城の多いロワール地方には、王侯貴族の城館をホテルとして宿泊できるシャトーホテルがたくさんあります。
歴史ある調度品やタピスリー、広大なフランス式庭園を散策したり、敷地内で取れたての野菜や果物を試食できたりと、ゆったりとした贅沢な時間を味わうことができます。
ロワールへ行かれるのでしたら、シャトーホテルライフも良い体験になるでしょう。
今日はナントの町について紹介しました。
パリとはまた異なる、本当のフランスらしさを感じられる町だと思います。